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星の王子さま◆読書感想文の例とあらすじは?小学生・中学生に人気!

「星の王子さま」といえば、大人まで「心洗われた!」と絶賛する人気の本です。

簡単な言葉の中に、深い含蓄が込められており、何といってもその楽しい絵コンテと不思議な世界観で世代を問わず魅了してきました。

そして、人気の秘密は小学生・中学生にも読みやすいこと。

今回は、読書感想文で「星の王子さま」を書いてみようと思っている人に、物語が生まれた背景・あらすじと参考例文を公開します。

作者はどんな人?物語が生まれた背景は?

まずは、星の王子さまの作者と、作品が生まれた背景を見てみましょう。

80年弱前に生み出された物語ですが、時代の色が出ていてとても面白いです。ぜひ子供に教えてあげる際も時代背景や作者の人物像を含めて伝えてあげてください。

それだけで作品への興味がグッと増します。

サン=テグジュペリって、どんな人?

フランスの作家であり、パイロットでもあった人です。パイロットの経験を小説にするというロマンチックな夢を達成した人物。

また、郵便輸送のためのパイロットとして、ヨーロッパと南米大陸の飛行航路開拓にも貢献し、有名パイロットになりました。根っからのパイロットだったようですね。

時は第二次世界大戦の最中。

43歳の時に、亡命していたアメリカで星の王子さまを出版し、44歳でフランス軍★詳細略 の空軍として偵察に出たところ、地中海上空で行方不明に。(1944年)

最後までパイロットとしての夢を追求した人でした。

男らしい、ロマンあふれる生き方ですね!作品にもそれがよく出ています。

そんな、サン=テグジュペリが星の王子さまを書いたのは、実は何と、

フランスからベトナムへ向かう途中、「サハラ砂漠に不時着してしまった!!」という仰天エピソードがきっかけ。

あの広くて厳しい気候のサハラ砂漠から、何と3日かけてエジプトのカイロへ生還

奇跡のような体験が物語の原点となったのです。

スケールが大きく、チャレンジャーで、また誰も経験したことのない未知の世界をたくさん知っている彼。きっと一人にでも多くの人にその想いを伝えていきたかったのではないでしょうか。

星の王子さまのあらすじ

 

飛行機の操縦士である「ぼく」は、サハラ砂漠に不時着する。一週間分の水しかなく、周囲1000マイル以内に誰もいないであろう孤独で不安な夜を過ごした「ぼく」は、翌日、一人の少年と出会う。話すうちに、「ぼく」は少年がある小惑星からやってきた王子であることを知る。

王子の星は家ほどの大きさで、そこには3つの火山と、根を張って星を割いてしまいそうになるバオバブの芽と、よその星からやってきた種から咲いた一輪のバラの花があった。王子はバラの花を美しいと思い、大切に世話していた。

しかし、ある日バラの花とけんかしたことをきっかけに、他の星の世界を見に行くために旅に出ることにする。王子は他の小惑星をいくつか訪れるが、そこで出会うのは

①自分の体面を保つことに汲々とする 王

②賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋

③酒を飲むことを恥じ、それを忘れるために酒を飲む飲んべえ

④夜空の星の所有権を主張し、その数を勘定することに日々を費やす実業家(ビジネスマン)

⑤一分に一回自転するため、一分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点灯夫

・・・といった、どこかへんてこな大人ばかりだった。自分の机を離れたこともないという地理学者の勧めを受けて、王子は地球へと向かう。

地球の砂漠に降り立った王子は、まずヘビに出会う。その後、王子は高い火山を見、数千本のバラの群生に出会う。自分の星を愛し、自分の小惑星の火山とバラの花をいとおしく、特別に思っていた王子は、自分の星のものよりずっと高い山、自分の星のバラよりずっとたくさんのバラを見つけて、自分の愛した小惑星、火山、バラはありふれた、つまらないものであったのかと思い、泣く。

泣いている王子のところに、キツネが現れる。悲しさを紛らわせるために遊んで欲しいと頼む王子に、仲良くならないと遊ぶことはできない、とキツネは言う。キツネによれば、「仲良くなる」とは、あるものを他の同じようなものとは違う、特別なものだと考えること、あるものに対して他よりもずっと時間をかけ、なにかを見るにつけ、それをよすがに思い出すようになることだという。これを聞いた王子は、いくら他にたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い、精一杯の世話をしたバラはやはりいとおしく、自分にとって一番のバラなのだと悟る。

キツネと別れることになり、王子は自分がキツネと「仲良く」なっていたことに気付く。別れの悲しさを前に「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と思う王子に、「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなったことは決して無駄なこと、悪いことではなかった」とキツネは答える。別れ際、王子は大切なものは、目に見えない」という「秘密」をキツネから教えられる。

サハラ砂漠で、奇跡的に飛行機が直り、「ぼく」は王子に知らせに行く。すると、王子はヘビと話をしていた。王子が砂漠にやってきたのは、王子が地球にやってきた一年前と星の配置が全く同じ時に、ヘビに噛まれることで、身体だけを置いて、自分の小惑星に帰るためだったのだ。

別れを悲しむ「ぼく」に、「私は星に帰るのだから、きみは夜空を見上げて、その星のどれかの上で、私が笑っていると想像すればよい。そうすれば、君は星全部が笑っているように見えるはずだから」と語りかけ、王子はヘビに噛まれて砂漠に倒れた。

翌日、王子の身体は跡形もなくなっていた。「ぼく」は王子が自分の星に帰れたのだと考え、夜空を見上げる。王子が笑っているのだろうと考えるときには、夜空は笑顔で満ちているように見えるのだが、万一王子が悲しんでいたら、と考えると、夜空全体が涙でいっぱいになっているかのように、「ぼく」には見えるのであった。

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【管理人の所感】

心で物を見よう。自分の心のあり方で全ての物の見方が変わる、と訴えかける素晴らしい作品ですね。

価値観が多様化している現代では、より今の人にとって必要な要素をこの作品が伝えてくれているのではないでしょうか。^^

あなたの心の奥で大切にしたいことは、何ですか・・・?

この機会に自分の本心に問いかけてみると、より一層深みが増しますね。

読書感想文 例

「大切なことは、目に見えないからね」
この本を読んで印象に残ったことの1つが、キツネが言ったこの言葉です。正直、この言葉を見ても最初はよくわからないというか、あまりピンときませんでした。そこで、私の大切なものを考えてみました。

やはり私にとって1番大切なのは家族かなと思います。しかし、家族は目に見えます。もっと深く考えてみると、家族を大切に思うのは家族の「愛情」や「絆」を大切に思っているのだということがわかりました。もし、私が家族や両親から虐待を受けていたりしたら多分家族のことを大切には思わないだろうし、愛情や絆を感じることもないと思います。そのように考えると、やはり愛情や絆といった本当に大切なものは目には見えないのかな、と思います。
そして、王子さまが地球に着いて、あたりにバラが沢山咲いているのを見て、自分が大切にしていたバラが特別なものではないと知り泣く、という場面も印象に残りました。この王子さまの気持ちは、私もよくわかる気がします。私も、自分ではうまくいったとか得意だと思っていたことが実は他の人がもっと得意だったり、自分は全然大したことがないレベルだとわかると、とてもショックでやる気をなくしてしまいます。また、逆に自分がとても苦手なことが他の人が得意だとそれも自信をなくしてしまいます。しかし、王子さまはキツネに言われてもう一度バラを見に行き、「あのバラだけが、僕の大切なバラなんだ!」と同じバラであっても自分の星に咲いていたバラが何千本ものバラとは全然違うことにも気がつきました。これを読んで、私はこの「バラ」というのは自分に当てはまるな、と思いました。色々苦手なことや、できないことがあったとしても自分は世界でたった一人の特別な存在である、ということを改めて感じました。そして、他人にも当てはまると思います。
この世にはそれぞれ得意なことがあったり苦手なことがあったり、また体が不自由な方、障害がある方、など沢山の色々な人々が生活しています。でも、その人一人一人が誰しも特別な存在だということに変わりありません。学校生活でもイジりや軽いイジメなどは、どこの学校にもあると思います。そのようなイジメに関わってしまう人たちは、自分のことしか考えていないと思います。まさしく王子さまが地球に来る前に旅してきた6つの惑星で出会った人たちそのものだと思います。自分が1番大切だったり、うぬぼれていたり、周りがよく見えていないがためにそのようなことになってしまうのではないでしょうか。

皆が自分の事だけでなく、相手の立場になって思いやりを持って物事を考え、相手を尊重すること、そのことこそがキツネが言いたかった「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」ということなのかな、と思います。これから先も、自分と他人を比べて落ち込んでしまったり自信を無くしてしまったり、また相手の表面的な部分しか見ずに思いやりがない行動をとってしまうことがあるかもしれません。そんなときは、この星の王子さまを読んだことを少しでも思い出し、自分も周りの人も大切に過ごしていきたいと思います。

日本における「星の王子さまブーム」は2006年の時点で3回ありました。

1回目は研究者らによる謎解き本が多数出版された1980年代、

2回目はサン=テグジュペリ生誕100周年の2000年前後

3回目は数社から新訳が出版された2006年前後で十数社で刊行された年だと言われています。

今でも不動の人気を誇る名作です。